今週の経営指導員日記は、ビジネス本やセミナーなどでよく聞く「誰に・何を・どのように」を正しく理解し、使えるようになろう!をテーマにお伝えしていきます!
【結論は以下のとおり!】
①誰に:ターゲットとなるお客様の属性(性別、年齢など)+志向 ②何を:ターゲットが求めるニーズ(どんな困りごとを解決したいのか) ③どのように:自社が持つ強み、今後強化して活かしていく強みは何か |
このようなイメージを持って、「誰に・何を・どのように」を整理すると、自身の事業や商品について具体的に検討することができますよ!
以下にそれぞれの考え方について説明を記載しておきます!ご興味があればご一読ください。
まずは「誰に」についての考え方について!
よくある整理の仕方として、「30~50代の女性」「60代以上の男性」など性別や年代でざっくり分けている傾向が強いように感じます。 しかし、「30~50代の女性」の中にも、「独身・既婚」「島田市内在住・県外在住」「子育て世帯・夫婦のみ世帯」「アウトドア派・インドア派」など様々な切り口が残っていますよね? その様々な人がいる括りのままで、自社が今後打つべき手段が見えてくるでしょうか? なかなか難しいと思います。 そこで、性別や年代などの属性だけでなく、ターゲットとなるお客様の「志向」を入れて整理してみましょう! 例えば、「旅行好きな」「外食好きな」「家庭菜園が趣味の」「家族との時間を大切にしたい」「友人と大勢で集まるのが好き」「ゆっくり過ごす1人時間を大切にしたい」などなど、趣味・興味・好みなど様々な切り口で志向を考え、自社のターゲットとなるお客様の志向を具体的に整理しましょう! |
次に「何を」についての考え方について!
よくある整理の仕方として、「●●商品(商品名・サービス名)を」など自社の商品やサービス名で整理している傾向があると思います。 しかし、「お客様が求めているニーズ・解決したい困りごと」という切り口で整理すると、お客様が求めているのは商品やサービスそのものではなく、それを購入し利用することによって得られる価値であると理解できます! なぜお客様が買いたいと思ってくれるのか、何に価値を感じて購入に至るのか、など「お客様が求めているニーズ・解決したい困りごと」に関心を寄せて具体的に整理しましょう! |
最後に「どのように」についての考え方について!
よくある整理の仕方として「店頭販売で」「ネット通販で」「イベント出店で」「広告を積極的に活用して」など売り方や売る場所について整理している傾向があると思います。 しかし、お客様が求めているニーズに対して、自社の「強みを活かす・今後強化する強みを活かす」といった切り口を持っていると、競合他社と比べ自社が優位な点を明確にした打ち手が見つかります! 「自社独自の配合レシピを活かして」「子育て世代との強固なネットワークを活かして」「金属の加工技術、ノウハウを活かして」「接客スキルを強化して」「新たに導入するAI技術と接遇スキルを組み合わせて」「熟練工の巧みな加工技術を活かして」などなど、競合他社と比較しても当社が優位であるポイントを整理し、またそのポジションになるために必要な強みを明確にし強化することが重要です! |
マーケティングの本やセミナーに参加したことのある方は、耳に胼胝ができるほど「誰に・何を・どのように」が重要であると聞いたことがあると思います!
今回のように具体的に「誰に・何を・どのように」が使えるようになると、自社の商品やサービスは打ち手が明確になり、価値の高いものへと変革していくと思います!
ぜひ今後伸ばしていきたい商品サービスを思い浮かべながら、「誰に・何を・どのように」を実践してみてはいかがでしょうか?
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